# 山林借地(重要施設道併設・住宅街近接)維持コスト構造一覧 ## 【前提条件】 * **立地:** 兵庫県太子町原・白毛山エリア。住宅街から引込可能な距離の傾斜地。 * **権利:** 森林組合からの借地(所有権ではなく占有権・利用権)。 * **インフラ:** 電気・水道完備。浄化槽あり。 * **特殊要因:** 山頂の重要施設(電波塔等)への「整備された保守道路」を共用。 * **インフラ分担:** 幹線(道・電柱・配線)の維持は施設側が主導。敷地内への「枝分かれ」以降は自己管理。 --- ## 1. 権利維持・公的負担(場所代としての固定費) * **借地料(地代):** 森林組合へ支払う継続的な土地使用料。 * **組合賦課金:** 組合員としての運営分担金。施設の道を使わせてもらうための「実質的な管理分担金」を含む場合がある。 * **契約更新料:** 数十年単位の契約節目で発生する、借地権継続のための一時金。 ## 2. 実費インフラ運用コスト(自分が使った分・自分だけの設備) * **公共料金(従量・基本):** 太子町(水道)および電力会社への支払い。※施設側が肩代わりすることはない。 * **浄化槽維持管理:** 浄化槽法に基づく3点セット(点検・清掃・検査)。※施設とは別系統のため100%自己負担。 * **専用区間のインフラ保守:** 保守道路(幹線)から自分の敷地内へ分岐した後の配管漏水修理、および電柱・配線の維持。 * **加圧ポンプ運用費:** 高低差による水圧確保用ポンプの電気代、および故障時の交換積立。 ## 3. 安全・境界管理コスト(周囲への加害を防ぐ義務) * **境界植生管理(最優先):** - 住宅街側への倒木防止。 - 重要施設の保守道路を塞がない・傷つけないための定期的な枝打ち。 * **法面(がけ)排水対策:** 斜面から住宅街側や保守道路へ土砂が流出しないための側溝清掃。 * **不法投棄・侵入防止:** 道が整備されていることで発生する、外部者の無断立ち入りやゴミ捨てを防ぐための柵・看板維持。 --- ## 【前提を踏まえ、維持コストから除外した項目】 ※ 重要施設の存在や特殊な立地条件により、通常は発生しない、または別枠で考えるべき支出。 * **幹線道路・幹線電柱の修繕費:** 重要施設の保守用として他者が維持管理している区間の舗装・電柱交換費用。 * **通信インフラの初期開発費:** 施設があるおかげで整備済みの通信環境(4G/5G/光回線)を敷設するコスト。 * **大規模災害復旧費:** 地震・豪雨による大規模な斜面崩落、および保守道路損壊に対する復旧負担金。 * **原状回復(返還)費用:** 契約終了時に土地を更地に戻し、必要に応じて植林して返却する解体・整地コスト。 * **賠償責任負担:** 自敷地内の倒木等が原因で、重要施設の道を封鎖、あるいは近隣住宅を損壊させた際の賠償実損額。