# きのくに子どもの村学園とは ## 1. 根本哲学:自由・自治・自立 * **「まず子どもありき」**: - サマーヒル・スクール(英)をモデルとした、日本における自由教育の先駆。 - 大人の「教えたい」ではなく、子どもの「知りたい」「やりたい」を学びの起点にする。 * **感情の教育**: 心の安定と「好き」という感情が、すべての知的な学びの土台であると定義。 ## 2. カリキュラム:プロジェクトと基礎学習の統合 * **プロジェクト(体験学習)**: - 週の半分以上の時間を充てる活動の核。 - 大工、料理、農業、劇団など、実社会に直結する「本物」の活動を行う。 * **基礎学習(もじ・かず・ことば)**: - 独立した教科書学習ではなく、プロジェクトでの必要性(図面の計算、活動の記録、台本執筆など)に連動させて習得する。 - テスト、宿題、通知表を完全に廃止。評価は数値ではなく、大人による「記述」で行う。 ## 3. 運営と人間関係:対等な民主主義 * **ニックネーム制**: - 教職員を「先生」ではなく「あだ名」で呼ぶ。上下関係を排した「学びのパートナー」。 * **全校集会(ミーティング)**: - ルール、予算、行事、トラブル解決を、大人も子どもも対等に1人1票で決定する「直接民主主義」。 * **生活形態の柔軟性**: - 寮生活を基盤とした「生活自治」を重視しつつ、拠点の特性に合わせた通学制も併用。 ## 4. 公的な位置づけと展開 * **一条校(正式な学校)**: - 私立の小・中・高等学校として認可済み。学習指導要領を体験学習の文脈で解釈し、正式な卒業資格を付与。 * **全国ネットワーク**: - 和歌山、山梨、福井、福岡、長崎の5拠点に姉妹校を展開。 ## 5. 出口戦略(アウトカム) * **高い自己効力感**: - 無数の「自己決定」を経て、自分の力で環境を変えられるという自信を獲得。 * **主体的な進路選択**: - 偏差値ではなく、興味に基づき進路を決定。探究実績を武器にAO・推薦入試で難関大へ進む例や、若くして起業・専門職に就く例も多い。 * **入学のマッチング**: - ペーパーテストはなく、数日間の「体験入学」を通じて本人が「ここで学びたいか」を確認する形式。